「だ~れもいないな~」
とは思いつつ。
出発を待つ、立川発の青梅線の車両に座って、遠隔をしていました。
わたしは、これが青梅線の次の電車だと思っていたのです。
すると。
「すいません」と声をかけられました。
目を開けると、まだ10代の男の子。
中学生くらいかな~。
目を閉じてすわっているおばさんに、声をかけるなんて・・・、よっぽど困っていたのかな?
いやいや、電車の中には、わたし以外いなかったんでしょう(笑)。
「この電車って、これですか?」
とスマホの乗り換え検索画面を見せられた。
目的地は「西立川」。電車は、青梅特快、とある。
「この電車、西立川に行きますよ」と答えるわたし。
「でも、これって28分発ですよね?」と男の子。
「あれ?」
自分が座っている電車が、次発の17分だと思っていたわたしも、ちょっと混乱する。
(道理で誰もいないはずである!)
そして、かろうじて、「6番線かも」と男の子に伝える。
西立川にとまる青梅線が時々6番線にはいるのは知っていたので、とりあえず、わたしも電車を降りて6番線をめざす。
階段を駆け上がると、6番線をめざすわたしの目線の先に、さっきの男の子を発見。
6番線がわからず、その先の南武線の方まで行き過ぎてうろうろしている。
おやまぁ。と思ったら、男の子がくるりと踵をかえしたので、「こっちこっち」と大きな声で手招き。
めでたく、二人で6番線にたどりつき、次発の青梅特快に乗ることができました。
☆
男の子に声をかけられなかったら、わたしは、いつまでたっても発車しない電車の中で、一人遠隔三昧だったのですが(笑)
声をかけてくれたおかげで、予定していた電車に乗ることができました。
こんな時。
宇宙が、天使を遣わせてくれたのかなぁと思います。
リラックスしていい気分でいた方が、こういうはからいに恵まれるようにも思います。
☆
それにしても、かわいい男の子だったな~。
きっと、昭和記念公園で誰かと待ち合わせでもしていたんだろうね。
西立川で降りて、男の子が飛び跳ねるようにしてホームを後にしていく様子が、今も、この目に焼き付いています。
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