午後は、ソファに横になってもらってレイキをはじめたけれど、しばらくして、父が突然むくりと起き上って咳き込んだから驚いた。
咳き込むのが治まって聞いてみると、胃酸が逆流して気管支の方に入ったのだという。(いわゆる誤嚥ということらしい)
反省点としては、お茶をして甘いものを少し食べた後だったのに、父を横にならせてしまったこと。母がお臍部分にレイキをしていた手の圧が少し高かったこと。
食事のあとに横になるのは、健康な人でも勧められないことだけれど、父のように呼吸器系に疾患があり、消化器系も弱い場合は、少し食べた後でも注意しなければならない。
誤嚥による咳き込みが治まった後、ふたたび胃にレイキを始めると、ひやひやと冷たく、胃がごろごろと鳴っていた。レイキをしているとお腹が鳴るのはよくあるけれど、胃がごろごろ言うのは初めて聞きました。
父いわく、胃の調子が悪い時はそんな音がするのだとか。そのままレイキしていると、冷たくこわばっていた感じが和らぎ温かみが増していきました。
この日は、それでレイキ終了したのですが、誤嚥の前から含めると1時間半くらいはレイキをしたでしょうか。誤嚥が起きた時、わたしは頸椎とみぞおちのあたりに手をあてていましたが、誤嚥が起こる兆候はまったくわかりませんでした。
そして、夜。真央ちゃんが優勝した後、そのままテレビを見ていたら、中村勘三郎さんのドキュメンタリーが始まりました。
中村さんは、食道がんの手術が成功した直後に、胃液の誤嚥から肺炎をおこし、人工肺を使った治療を試みている様子が映し出されました。
父も、開腹手術となると、勘三郎さんと同じ手術になっただろうと思われるし、もともと、呼吸器系の疾患があるので、誤嚥から肺炎を引き起こすリスクはものすごく高い。
他人こととは思えず、父のひとつの可能性として疑似体験させてもらったような気分でした。
ちょうど、父が「誤嚥」という症状を引き起こしたその日に、たまたまこうした映像を見せられる、という宇宙のはからいに静かに感動しつつ、あんなに元気だった勘三郎さんが、手術は成功したのに、ほんのちょっとの誤嚥で命を落とすという運命の不思議を感じました。
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