「どうしてこんなに冷たいの?」
「水仕事をしていたからね。」
彼は、何気なく答えるわたしの手をとると
「ありがとうね」
その温かな両手で包んでくれた。
家事って本当に地味な仕事。
心をこめればいくらだってこめることができるし、手を抜こうと思えば、いくらでもぞんざいにできる。
しかしこのごろ。
活性化する腹の力とともに、掃除や料理をはじめとした家事にまつわる手仕事をしていると、あふれ出る感謝の気持が、心から手へと伝わって、わたしが触れるものすべてを潤していくのがわかる。
その潤いを感じる時、何をしていても心地よく楽しい。
そして、そんな心持ちで日々をすごしていると、こんな風に、何ものにも代えがたいやさしさで祝福される。
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