それは、9月16日のことだった。
電話の向こう。
嬉々とした母の声。
「ものすごいこと体験しちゃった。なぜだかわけもなく喜びが満ち溢れてくるのよ!」
そして、興奮気味にその経緯をわたしに話してくれた。
うれしかった!!!
母に訪れた、この、最初の目覚めを心から祝福した。
「よかったね。おめでとう!!!自分への最高の誕生日プレゼントだね。」
そう、この二日後には、母はちょうど70の誕生日を迎えるのだった。
☆
今、母が上京している。叔母(つまり、母の妹)の入院にともなってのことだった。
術後から数日。可能な限りわたしが出向いてレイキをしにいっていたが、しばらく母にバトンタッチ。
昨年の11月から父へのレイキで鍛えた母の手が、今度は、自身の妹のために役にたつ。
なんと心憎い宇宙の演出、そして、はからいであろうか!
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たしかに母は変わった。
表情が一段と柔らかくなり、まなざしが一段、まろやかになった。声にはりがあり、声量もある。
そして、訳もなく湧き上がる「喜び」についてとうとうと語る。
そうだ、目覚めた直後というものは、そんなものだ。そして、その喜びを分かち合いたくて仕方がないのだ!!!
わたしも、そうだったように、母にもそういう時が訪れたのだ!!!
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窓辺のダイニングテーブルで、お気に入りの簡単ランチをふるまった後、わたしが洗い物をしていると、歯を磨き終えた母が、ふいに言った。
「これも、あなたが、通ってきてくれたからだよ。だから、わたしも変われたんだよ。」
(実は、昨年秋から、父の病気をきっかけにして、月に1回程度、帰省して数日間、父と母にレイキをしていくということを継続していて、すでに、父の経過は良好だったのだが、母の精神的なフォローが必要だということも感じていたので、いまだにそれを続けていた。)
「うん、それがレイキというものだよ。」
というわたしの一言で、「そうか、エネルギーってそういうことか・・・」と、また何か、母の腑に落ちたようだった。
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そう、だからわたしはレイキを伝えている!!!